ゲル形成過程の動的光散乱測定
ゲル形成過程を測定できます
図1にアクリルアミドのゲル化過程における相関関数、図2にアクリアミドのゲル化過程における散乱強度および拡散係数の時間変化を示します。
①では、散乱強度も弱く、モノマーの状態で存在していることを示しています。
②では、モノマー状態から、結合が始まり散乱強度が徐々に強くなり始め、拡散係数が遅く(値は小さくなる)なり、クラスターが発生しつつあることを示しています。相関関数も遅いモードが表れてきています。
③では、急激に散乱強度が強くなり、明確に相関関数に遅いモードが表れ、クラスターが形成していることを示しています。
その後、ゲル形成過程が進みますと③から④の状態になり、相関関数の遅いモードも消滅し、散乱強度もほぼ一定値を示し、拡散係数も大きくなり、形成されたゲルの協同拡散のみを示すようになります。形成されたゲルは、緻密なゲル網目構造を有することが示唆されます。
このように、ゲル過程を追う実験では、クラスター初期の早い成長を追うことは難しいですが、結合がある程度進んだ時点から緻密な網目構造生成の過程が容易に測定されています。ゲルの生成手段などの検討に役立つと考えられます。

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