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ラインスキャン膜厚計によるインライン膜厚計測

9.様々な分野への展開

ラインスキャン膜厚計は、分光干渉法を採用していることは先に述べましたが、光が干渉するような膜であれば、光学フィルムに限らず様々な分野の製品に活用することが可能です。
例えば、第12図はフィルムコンデンサのイメージ図ですが、フィルムコンデンサは、PETフィルムやPPフィルムを誘電体として利用したコンデンサで、フィルムの膜厚が性能や安全性に直結するため、管理が非常に重要です。

第12図 フィルムコンデンサ
第12図 フィルムコンデンサ


また、医用分野では錠剤等の包装フィルムに使用される酸素バリア層の厚み管理に活用することが考えられます(第13図)。酸素バリア層は厚みが薄くなるとバリア性が失われるため、これも管理が重要な要素です。

第13図 医薬品用フィルム
第13図 医薬品用フィルム


包装用フィルムへの展開も期待されます(第14図)。昨今では、脱プラスチックへと動き始めていますが、包装そのものが無くなる訳ではありません。一部の包装用フィルムは残り、それらもいずれ環境に優しい生分解性プラスチックに置き換わっていくと考えられています。また、高齢化による一人暮らし世帯は増加が加速しており、小分けのパック需要が伸びています。このような背景から、材料原価を抑えるため膜厚の管理が必要になると考えています。

第14図 包装用フィルム
第14図 包装用フィルム

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