エンジンオイル中の添加剤の粒子径評価
添加剤の物性評価ができます
図1に温度グラジエント機能を用いたエンジンオイル中の添加剤の平均粒子径の温度依存性結果を示します。その結果、添加剤の平均粒子径は温度の上昇とともに大きくなっています。
図2に20℃におけるエンジンオイルの粒子径分布を示します。その結果、15nmと525nm付近の2ピークの粒子径分布が得られました。これは、エンジンオイルに2つの添加剤が含まれていることがわかります。小さい粒子を添加剤A、大きい粒子を添加剤Bとします。
図3に90℃におけるエンジンオイルの粒子径分布を示します。その結果、添加剤Aの粒径は温度変化していないのに対し、添加剤Bのそれは大きくなっています。
この結果から、添加剤Aは無機化合物のような硬い粒子の添加剤、添加剤Bは高分子系の柔らかい添加剤であることが推測されます。
一般的に高分子は一本鎖の構造をとっており高温状態では広がった形状を持ちます(図4)。また、このような高分子は、せん断されやすくオイルの粘度低下の原因にもなります。
このように、温度グラジエント機能による粒子径測定はエンジンオイルの添加剤の物性評価に重要な情報を得ることができます。

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