近赤外光源の配光
自動車の安全性を高める仕組みとして、自動車への衝突被害軽減ブレーキの搭載が進んでいます。これはミリ波レーダーや可視カメラ、赤外線レーザーセンサを使用して車の周囲環境をセンシングすることにより、障害物などの危険が迫ったときに自動で車を停止または減速させる機能となります。 赤外線レーザーセンサは図1のように光源から放射された光が対象物で反射され、その反射光をセンサで受光するシステムになっています。これによって照射から受光までの時間差から対象物までの距離を測ることができ、これにより周囲の危険を察知します。赤外線の光源には近赤外の800~1,000nmの光源が用いられています。 図2は940nmにピークを持つ近赤外LEDの距離による放射照度の分布を測定したものです。測定にはニアフィールド配光での評価を行うことで、近傍から遠方までの各距離での放射照度を一度で測定しています。測定結果からレンズ系が組まれたLEDであるため、光源からの距離によって照度の分布が異なっていることが分かります。
図1 赤外線レーザーセンサによる先行車の検知イメージ
図2 近赤外LEDの放射照度分布
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