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繊維表面のゼータ電位

5.終わりに

繊維物質の表面電位が最初に測定されたのは、1900年初頭9)とされています。1930年前後にはこの方面の研究がかなり活発に行われており、そのほとんどが流動電位法や電気浸透法でした。
今回、電気泳動法による繊維表面のゼータ電位測定手法を開発したので紹介しましたが、繊維の表面電位測定という意味合いから言えば、決して目新しいものではありません。しかし、電気泳動法による森・岡本の式を用いた手法は、繊維の表面ゼータ電位のみならず、電気泳動させるモニター粒子のゼータ電位も同時に求められるところに価値があります。
今後、繊維に及ぼす洗浄剤、柔軟剤の開発、あるいは染料の開発など、新素材としてのコロイド分散系粒子の開発にも利用されることが大いに期待されます。繊維物質のゼータ電位測定の新時代到来といっても過言ではありません。

 参考文献 9) Perrin,J.:J.Chem.Phys.,3,50(1905)

(2007/12)

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