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分光計測機器

マルチチャンネル分光器(MCPD)と共に

1980年代初め、分光計測に欠かせない自記分光光度計の主流は、回折格子をサインバーで動かす仕組みでした。ユニークな製品を世の中に供給することを得意としていたユニオン技研(現在の大塚電子)は、当時の先端技術であったフォトダイオードアレイをセンサーに採用、光学系にはオプティカルファイバー、そしてコンピュータで制御という画期的な分光分析装置「マルチチャンネル分光器(MCPD)」を生み出し、科学計測機器業界に新風を吹き込みました。MCPDは従来と全く異なる概念の検出器であったため、当初、大学や先端の研究開発部門に用途が限られていました。しかしながら私たちは、それまでアナログ技術が主流であった計測機器にデジタル技術を導入し、お客様のニーズに応じたソフトウェア開発や応用開発を進め、技術を確立していきました。やがて新しい概念の価値が理解されて、エレクトロニクスをはじめとする多くの業界に採用されるところとなり、研究開発から、生産ライン、品質管理まで幅広い分野をカバーすることができるシステムを提供するに至りました。そして今やMCPDは、大塚電子における光計測機器の中核を担っています。
このMCPDをベースに蓄積された分光技術や解析手法により、お客様のニーズにひとつひとつ応えることで、新たな測定用途と事業分野を広げていくことが、分光計測事業の進め方です。
MCPDをベースに開発された製品として、例えば膜厚の測定装置があります。半導体ウエハ上に生成する膜をハンドリングしながら測定する装置、食品ラップに使われるようなフィルムの膜厚を生産ライン上で測定する装置などです。その他の分野では、LEDやヘッドライトなど光源そのものの評価装置、液晶テレビやタブレット端末用部材の評価装置、そしてディスプレイの生産ラインで使用される評価装置もあります。
分光計測事業は、今後も、小さな検出器にいろんな要素技術を加えて、さまざまな分野のニーズにマッチした、高精度・高感度で使いやすい装置の提供を常に目指します。そして、そのための新たな要素技術の開発にも積極的に取り組んでいきます。

新たな視点、「モノ」から「サービス」へ

お客様へ「モノ」を供給するだけではなく、「ソリューション」を提供するという、新たな発想から始まったのがJCSSとJNLAという2つのサービス提供です。JCSS校正サービスは、計量法に基づく「光」の校正事業者として国家標準にトレーサブルな測光の標準を提供しています。例えば、大塚電子の光計測評価センターで校正された標準LED基準にして、お客様が測定したLEDの値が、国家標準に対してのトレーサビリティを持っていることになります。もうひとつのJNLA試験サービスは、お客様の照明器具などを工業標準化法(JIS規格)に則った方法で測定して客観的な評価を提供しています。例えば、電機メーカーがLED照明器具にエコマークの掲載許可を申請する場合には、大塚電子の光計測評価センターのようなJNLA試験機関で測定した試験成績書の提出が求められます。こうした形で、省エネで環境にもやさしい照明の普及と発展にも大塚電子は貢献しています。