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第37回 散乱研究会 無料

令和7年8月 吉日

各位
 拝啓 初秋の候、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、今年も「第37回 散乱研究会」を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。
 午前の部では、毎年多くの方々よりご好評いただいております光散乱基礎講座を実施し、これから光散乱の勉強をはじめられる方にも分かりやすく解説いたします。今年度は電気泳動光散乱法です。
 午後の部では、様々な分野のご講演者に光散乱法を活用した最新のご研究や応用例をご紹介していただきます。さらに今回も、講師の先生方や世話人に講演内容や各種散乱法についてご質問していただける「光散乱Q&A」の時間を設けております。また、実演可能な機器展示を併設した意見交換会を開催いたします。
 本研究会は、散乱関連技術の研究者や利用者、提供者が一堂に会し、それぞれが有する情報・意見の交換や知識・経験の共有ができる機会を提供すると共に、若手研究者の育成と散散乱技術のさらなる発展につながることを期待しております。
 有意義な研究会となりますよう皆様方の積極的なご参加をお待ち申し上げます。

敬具

                                                 散乱研究会世話人会
                                                  木村 康之(九州大学)
                                                  寺尾  憲(大阪大学)    
                                                  則末 智久(京都工芸繊維大学)
                                                  川俣  純(山口大学)    

●名称

第37回 散乱研究会

●日時

2025年11月21日(金) 10:00~18:00(受付開始9:30~)

※お申込は11月19日(水)12時で締め切らせていただきます。

●会場

浅草橋ヒューリックホール(2F)
 JR浅草橋駅 西口より徒歩1分
 都営浅草線 浅草橋 A3出口より徒歩2分

東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル2F

●参加費

無料

●担当者

散乱研究会事務局 (泉谷・岡本)
TEL:072-855-8550
e-mail:OELJP-scattering@otsuka.jp

PROGRAM
第1部

光散乱基礎講座「電気泳動光散乱の基礎」

10:00 ~ 11:40 木村 康之 先生(九州大学 理学研究院物理学部門 教授)

 コロイドの分散安定性を決定する重要な物性量であるゼータ電位を測定する代表的な方法である電気泳動光散乱法について、その測定原理および、背景となるコロイドの電気的物性、動的光散乱法の基礎も含めて解説する。さらに、広い周波数範囲での交流電気泳動移動度測定法や画像解析を用いた移動度測定法などの新規手法についても簡単に紹介する。

光散乱基礎講座Q&A

11:40~12:00 木村 康之 先生(九州大学 理学研究院物理学部門 教授)

12:00~13:20 休憩

13:20~13:30 大塚電子 散乱製品紹介

第2部

多成分、光吸収、濃厚分散粒子系に展開する動的光散乱

13:30~14:20 中村 崇市郎 先生(富士フイルム株式会社 解析技術センター 主任研究員)

 従来、測定対象として避けられてきた、①多成分の粒子および凝集状態の混在する複雑系、②光吸収のある粒子、③濃厚粒子系に、動的光散乱法をベースとした方法でアプローチすることにより得られた知見と応用事例を紹介する。
動的光散乱とMie散乱を組み合わせることで粒子や凝集構造のキャラクタリゼーションに活用した例や、光吸収を有する粒子の希釈系および濃厚系での拡散係数影響について解説する。

 

散乱による水溶性高分子の会合挙動の評価

14:20~15:10 遊佐 真一 先生(兵庫県立大学大学院 工学研究科 准教授)

 近年、動的・静的光散乱の装置の自動化と解析ソフトの進化により飛躍的に扱いやすくなった。本講演では、散乱を専門としない高分子合成研究者の演者が、最新の動的・静的光散乱を駆使して合成ポリマーの水中自己会合挙動を評価した事例を概説する。実験条件の選び方、得られた粒径・分子量・形状情報の解釈、さらに他手法との比較までを具体的に示し、光散乱を研究開発に活用する方法と注意点などを整理する。

15:10~15:30 休憩(コーヒーブレイク)

第3部

ランダムレーザー:散乱光によるレーザー発振

15:30~16:20 岡本 卓 先生(九州工業大学 大学院情報工学研究院 教授 )

 ランダムレーザーは、光共振器の代わりに散乱体を用いたレーザーであり、単色性が高くスペックルノイズが少ないことから注目されている。大きさや形状の自由度が高い反面、発光効率が低く発光スペクトル制御が難しいという問題点を抱えている。本講演ではランダムレーザーの仕組みや特徴について述べたのち、発光効率改善や発光制御に関する研究を紹介する。

光散乱Q&A

16:30~17:00 講師の先生方、世話人

意見交換会(光散乱機器の展示)

17:00~18:00

参加申込はこちら

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