第30回 散乱研究会
無事終了いたしました。 多数のご参加を頂き、誠にありがとうございました。
2018年8月 吉日
各 位
拝啓 季夏の候、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、今年も11月に「第30回 散乱研究会」を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。
午前の部では、動的光散乱法に関する基礎講座を開講、基礎編と応用編の2部に分けて動的光散乱法について、初心者にも分かりやすく解説いたします。
午後の部では、様々な分野の先生方に光散乱法を活用した最新のご研究や、実際の応用例をご紹介していただきます。さらに今回も、各講師先生方や世話人に講演内容や各種散乱法についてご質問していただける「光散乱Q&A」の時間を設けております。また、実演可能な機器展示を併設した意見交換会を開催いたします。
本研究会は、散乱関連技術の研究者および利用者並びに提供者が一堂に会し、それぞれが有する情報・意見の交換や知識・経験の共有ができる機会を提供すると共に、これを機に、若手研究者の育成と散乱技術のさらなる発展・促進につながることを期待しております。
今回も有意義な研究会となりますよう是非とも皆様方の積極的なご参加をお待ち申し上げております。
敬 具
散乱研究会世話人会
柴山 充弘 (東京大学)
佐藤 尚弘 (大阪大学)
岩井 俊昭 (東京農工大学)
木村 康之 (九州大学)
●名称 | |
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●日時 | 2018年11月22日(木) 9:45~17:25 (意見交換会 17:30~18:30) |
●会場 | HULIC HALL(2F) |
●参加費 | 無料 |
●定員 | 200名 ※申込者数が定員に達しましたので、申込を締め切らせていただきます。 |
●担当者 | 散乱研究会事務局 (田中・岡本) |
PROGRAM 第1部
光散乱基礎講座「動的光散乱法」
9:45 ~ 11:30 柴山 充弘 先生 (東京大学 物性研究所 教授)
本講演では基礎編と応用編の2部に分けて動的光散乱法について説明する。基礎編では、光散乱の基礎から始め、動的光散乱理論、実験手法、データ解析についてわかり易く説明する。応用編では、二様分布系の解析法、動的光散乱によるゲルの研究、プローブ拡散実験、顕微動的光散乱実験などといった最近のトピックスを紹介する。 |
光散乱Q&A
11:30~11:45 講師先生方、世話人
11:45~13:00 休憩
13:00~13:15 大塚電子 散乱製品紹介
PROGRAM 第2部
超音波散乱法による微粒子分散系の構造とダイナミクス
13:15~14:00 則末 智久 先生 (京都工芸繊維大学 材料化学系 教授)
液体中に浮遊する微粒子の大きさ、硬さ、表面特性を、試料を希釈・乾燥することなく評価する技術を開発した。この技術を高度に乳濁もしくは着色した微粒子溶液に適用した微粒子研究の最前線をお話しします。 |
コロイド粒子の電気泳動と凝集速度を考える
14:00~14:45 小林 幹佳 先生(筑波大学 生命環境系 准教授)
コロイド粒子は電場下で電気泳動する。電気泳動の測定からゼータ電位が得られる。ゼータ電位はコロイド分散系の安定性の指標とされている。これらのことについて実験結果の定量的な解析に基づいて議論する。 |
14:45~15:15 休憩( コーヒーブレイク )
PROGRAM 第3部
深海極限環境にヒントを得たボトムアップのナノ乳化プロセス
15:15~16:00 出口 茂 先生 (海洋研究開発機構 海洋生命理工学研究開発センター センター長)
深海底から湧き出す温泉(深海熱水噴出孔と呼ばれる)に見られる超高温・高圧の極限環境では、油と自由に相溶するなど水の性質ですら大きく変化する。講演では、熱水噴出孔を模擬した環境を実験室内に再現した装置を利用した、従来法とは全く異なる原理に基づくナノエマルションの生成プロセスを概説する。 |
酸化還元高分子によるナノメディシンの設計
16:00~16:45 長崎 幸夫 先生 (筑波大学 数理物質系 教授)
活性酸素種は細胞内電子伝達系などのエネルギー産生に関与する重要なガス状分子であるものの、一方で多くの疾病に関与する、いわゆる「諸刃の剣」となる。我々が設計してきた抗酸化ナノメディシンは安全に(つまり正常な活性酸素種を破壊すること無く)、疾病に関与する活性酸素種を選択的に消去するため、様々な活性酸素障害に適応が期待できる。これらの材料設計と機能に関して概説する。 |
光散乱Q&A
16:45~17:25 講師先生方、世話人
意見交換会(光散乱機器の展示)
17:30~18:30