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分析機器

光散乱技術をベースに進化し続けること。新素材、ナノテクから、さらに広がる未来のフィールド。

「品質管理」を支える、材料評価測定

創立当初からの技術的な原点であり、新素材解析のコアテクノロジーでもある光散乱技術と分離技術をベースに生まれたユニークな製品を開発・生産・販売しています。大塚電子の光散乱技術への取り組みは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で分子量分布を知る上で有効な、低角度レーザー光散乱装置の開発がきっかけでした。光散乱技術を用いた製品は、大塚電子で最も歴史のある製品群です。多くの大学・官公庁・企業で、機能性材料など新素材の物性評価測定装置として高く評価されています。各方面の助言を受け、絶対分子量測定、微粒子粒径測定、ゼータ電位測定の装置を次々と開発し、各応用分野で工夫を重ねる一方で、基礎研究用から品質管理用へと用途を拡大し、この分野では唯一の国産メーカーとして厚い信頼を得てきました。
商品を開発するにあたり、材料の粒子径や形状を評価して、どのような状態が最も材料として安定しているかを分析することが必要です。そこで、粒子の表面は電位を持っているという特性を利用し、粒子のゼータ電位を調べて材料の安定性を数値化し、最も安定している状態を見つけ出します。
これまでに蓄積した分離分析のコンセプトは、電気泳動の技術を加え、キャピラリー電気泳動(HPCE)に生かされ、この分野でも世界を先導しています。このHPCE装置は、高速液体クロマトグラフィー、イオンクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、そしてガスクロマトグラフィーなどに比べ、高分離能・短時間・微量試料で分析できるという特長があり、分離分析の可能性を拡げました。
大塚電子では、装置を提供するとともに、測定技術もサポートし、お客様と一体となって、問題解決を図っています。

あらゆる分野で脚光を浴びる、ナノテクノロジー

ナノ粒子という10億分の1メートルスケールでの新素材開発は、日進月歩。大塚電子では、溶液中のナノ粒子を、「動的光散乱法」という技術を用いて測定する製品を主体としています。この「動的光散乱法」をナノ粒子に適用して分析しはじめたのは、業界でもかなり早かったと自負しています。ナノテクノロジー技術の進歩と、ナノマテリアル市場の急速な拡大に伴ない、光散乱製品によるナノ粒子の物性評価の必要性が増大しています。例えば、材料をナノ化することで新しい機能を見つけること、最終製品の高品質化につなげるなど、様々な可能性に満ちているのです。ナノテクノロジーをはじめ、バイオサイエンス、高分子化学、新素材、食品、化粧品、環境、さらには半導体や医薬品分野で技術は進化しています。私たちは、研究開発から品質管理までのニーズに応える分析手段と信頼性の高い製品を提供し続けます。

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